君はホントに本当にかわいい黒子猫だったんだよ。ルナ君。。

八年ほど前にぴーちゃんが
『いいでしょう?』
とか言いながら真っ黒な子猫を抱っこして帰ってきた。

私は自分が生き物を飼うなんて想像したことがなかったし、それまでぐーちゃんも、すーちゃんも、ぴーちゃんも何度か子猫を連れて帰ってきたけれど、そのたびに「元に戻して来い」と言って飼うこともなかった。

でもその時、今回はまずいなーと思った。
真っ黒な子猫はぴーちゃんの腕の中で今にも死にそうだったから…

「元に戻して来い」とはさすがに言えず、とりあえず動物病院へ。
おしっこが出せなくて身体の中に溜まっている。とのこと。
そういえばお尻の辺りが不自然に膨れている。
とりあえず応急処置をしてもらい家に連れて帰る。
帰り際に先生が、
『尿管がずたずたになっているから出来るだけ早く手術が必要です。でもね手術をするかしないか、飼うか飼わないかはよく考えて下さい。』
手術もしないで飼わない。と言う選択も有りだと。今日ここへ連れてきてもらっただけでこの子は幸せですよ。と言う様な事も言ってくれた。
考えた。
次の日の朝、だんな様にウチの一員にしたいと頼んだ。
だんな様はあっさり『いいよ』と言ってくれた。


あれからもう八年もたったのね…
あんなにちっちゃな子猫だったのに、先生もこの子はそんなに大きくなりません…って言ってたのに、随分貫禄のあるおっさん猫になりましたね。
寝る時に、ぴーちゃんとお母さんの取り合いをして互角に渡り合っていたのに、いつの間にかぴーちゃんと寝るようになっていましたね。
最近になってようやくお父さんに抱っこさせて上げられるようになりましたね。
みんなね、君の存在に結構助けられています。
これからもよろしくね。