出来………た…。

さあそろそろ仕事に行こうかな。
と思ったときにテスト週間のぴーちゃんが帰ってきた。
「お母さん…猫が死んどるかもしれん…」
『………何処に?』
「前の家とその隣のアパートの間の隙間…」
見に行ったらうつ伏せに寝ているような状態で、
死んでいた…
環境事業所に電話したら、
路上だったら場所を教えてもらえればそのままで引き取りに行きますが、
敷地の中ではそのまま引き取ることが出来ないので、
箱か袋に入れて道まで出しておいてほしい。とのこと。
  
考えちゃだめだ…と思った。
考えたら出来なくなる…
何も考えずに淡々とやってみよう。
  
言われた通りに淡々と動いた。
一連の作業を終わってみたらあっという間にこなしていた。
二重にした紙袋にタオルをひいて上からも一枚タオルをかけて、
袋をとじて『環境事業所に報告済』と書いて。
姿も表情もただ眠っているようだった。